寒中お見舞い申し上げます
ここ数日、冬らしく寒い日がありましたが、今のところ九州についてはやや暖冬気味の気候となっています。
暦の上では、すでに1月5日の小寒が過ぎ、1月20日の大寒(なぜか”たいかん”でなく、”だいかん”と読みます)に向かっています。
大寒と聞いただけで、あるいはその字を見ただけで厳しい寒さを想像してしまいますね。その通りで、平均的データでは大寒の頃が年間で最も気温が低くなるのが通常のようですが、暖冬による異変の場合、逆に大寒より小寒の方が寒いことがあります。
「小寒の氷、大寒に解く」という言葉があります。小寒のころに出来た氷が、もっと寒いはずの大寒に解けてしまという意味です。転じて、物事は必ずしも順序通りに行かないことの喩えです。私たちの日々の生活や仕事でも、このようなことが多々あると思います。
ただし、この言葉は「だからうまくいかない」という単純な意味ではありません。人によって様々な受け取り方があると思いますが、予定が狂う、思惑通りに行かないなどと短絡して考えずに、現状がどうあれ、可能性に満ちていると言うように受け取りたいと思います。
実際、小寒に出来た氷(例えば困難なこと)が、もっと条件の悪い大寒に解けるということもあるのだと考える方がいいと思います。
先日、弊社の社員が5時過ぎの夕方の空を見上げて「あれ?まだ明るい、いつの間にか日が長くなったような気がする」と驚いていました。実際、今の季節では日照時間が毎日1分~ぐらい長くなっていきます。たった1分と思われるかもしれませんが、1ヶ月で30分、2カ月で約1時間ほど日照時間が長くなっていきます。春分に近づくと、毎日2分~ぐらい長くなっていきます。気温と違って、このことは確実にそうなります。まさに、冬来たりなば春遠からじ。
とはいえ、今はまだ「寒中」ですから、体調には十分お気を付けください。